レイニー・デイズ・ストーリー
番外編 生理の回
「大丈夫?」 「……大丈ばないぃ」 7月の始め頃、雨が降る放課後、文芸部の部室での会話。 「じぬ……」 「薬飲んだんでしょ?」 初潮を向かえた少女と、先輩少女との会話。 「朝飲んだのが、ついさっきに切れて……」 「あぁ、次飲んだのがまだ効いてないと……」 下っ腹を擦りながら唸っていた俺に、彼女は色々してくれた。 「ほら、もう一回ナプキン替えに行くよ」 「保健室から、暖かいタオル貰って来たから、腰に当てておきなよ」 「はい薬」 「はい膝掛け」 などなど。 「どう、少しは良くなった?」 「うん、ありがとう。大分楽になったよ……」 「それは良かった、けど……余り大丈夫そうじゃあ無いね」 「まぁ……」 薬が効いてきたのか、何だか眠い……。 「少し寝たら?」 「……そうするよ」 気のきく彼氏を持つと、色々楽だよ……。 そんな事を思い、俺は机に突っ伏した。 「お休み」